『カルト・ワイン』感想②

劇場への思いとずんちゃん(桜木みなとさん)への想いで思っていた以上に長くなってしまいました…

引き続き記憶、感情を文字に残しておくためどんどんネタバレしていきます!

 

  • フリオ・マラディエガ(もえこ/瑠風輝さん)

ずんちゃんもえこがお芝居上でしっかり絡むのは、ずんちゃんのバウ主演2作目の『パーシャルタイムトラベル』以来?パーシャルでは実質2番手はららちゃん(遥羽ららさん)だったので(登場するだけで客席に笑いを運ぶららちゃん…笑)、主演と2番手としてのずんもえの並びは新鮮に感じました。ですが三拍子揃ったお2人なので、圧倒的な安定感!バディ感が最高でした♥

もえこの真面目な雰囲気がフリオにとても合っていました♥歌が上手くて聞き取りやすい声♥ずんちゃんはるさく(春乃さくらさん)歌い繋いだりデュエット曲もすごく良かったけど、1曲くらいフリオに欲しかったなぁ😂

ホンジュラスのクラブで樽に布を被せるところ、ネバセイのムレータ捌きが彷彿とさせられました♥

バリアーダの隠し味にシエロだけが気付いてくれたときのパァァという笑顔が可愛いです♥前のほうが良かったと言われた後の拗ねた表情も少年らしいあどけなさが見えて好きです♥

実家の食堂でディエゴがシエロに語りかけている間、フリオとモニカも上手側手前でお喋りをしているのですが、ずっとお兄ちゃんの顔をしています…♥兄妹可愛い♥和やかな場面から急転、ディエゴに銃を向けるシエロに、モニカを背に庇うフリオ…ちっちちゃん(美星帆那さん)がとても小柄な方なので、余計にもえこが大きく見えて広い背中に逞しさを感じました😂並んで立った時に、ちっちの頭のてっぺんがもえこの肩にあるのが大変良きです♥

貨物列車の屋根で座って寝ている場面では、ディエゴがモニカを移動させフリオの膝枕状態にしたところで目を覚ます、モニカを確認して肩を撫でてまた寝る、という流れがとても好きです♥さてはお兄ちゃん普段からモニカが寝ちゃったときに肩や膝を貸してあげたりベッドまで運んであげたりとかしてるかもな…と妄想してしまいます😂

ディエゴが亡くなってしまうところでは、フリオの「父さん、アメリカに着いたんだ!」という叫びに涙が溢れました💦

チャポの荷物を置き引きしようと計画するシエロに対し、道に外れた行いだと叱りながらも、一時成功して戻ってきたシエロと共に喜ぶ姿には、彼も治安のよろしくない場所で生まれ育ってきた男だったと思い出させられました😂そして逃げ足が速い笑 フリオは追ってきたわんた(希峰かなたさん)とこなんくん(琥南まことさん)を1度撒いてシエロを助けに戻ってきます笑

結局捕まってしまい制裁を受ける2人ですが、こなんくんにボコボコにされながら「やめろよぉ…」と言っている姿の情けなさは少し可愛いと思ってしまいました😂シエロと違ってフリオは人を殴ったことも殴られたこともないんだろうなぁ…シエロに助け起こされている姿からもそう感じました。

チャポの連絡先をシエロの手から奪い、破って捨てるフリオですが、マラスとは関わらない、シエロにももう関わらせたくない!という強い意思に2人の絆を感じます✨2度捨ててもこっそりシエロに拾われてしまっているけど笑

シエロを真っ当な道に連れ戻そうと叱ったり窘めたり説得したり…兄的な役割を持っているし、一緒になって悪巧みをしたりいざという時にシエロに庇われる際の弟感…流石もえこ絶妙でした♥

なぎくん(澄風なぎさん)演じるタコス屋のおじさんとのやり取りはコミカルで可愛らしく、アドリブも多い楽しいシーンでした!

特に可愛くて印象に残っているアドリブは、拾った缶を木箱でなくなぎくんの被った深めのメキシカンハットに「仕舞うのここですかぁ」と入れようとするもえこ。「いいよ」と返され、自分から振っておいて狼狽える姿はまさにもえこでした😂その後ずんちゃんからも「入れてみたら?」とボケを拾われなぎくんからも頭を差し出され、大変可愛い空間でした♥お豆さんが転んだも好きです♥♥

メキシカンフードフェスでバイトするシエロとフリオ、屋台の向こうで軽快な包丁捌きのフリオと、危なげな手つきのシエロの並びが可愛かったです♥アマンダに一目惚れしてしまうフリオですが、アマンダの視線は酔っ払いから助けてくれたシエロに向かっていて…2人の行末が、出会いから暗示されているようで切なくなります💦

ワインセラーではナウオンでも仰っていた通り、小さい樽に全く隠れられていない様子が可愛いです♥シエロに対してワインの横流しを考えていることを咎めても、大好きなアマンダからクリスマスプレゼントを貰っていることに対して特に嫉妬心は無さそうな所がフリオらしいなと思います笑

2幕では暫く出てこないもえちゃんですが登場シーンの、チャポのシエロへの「覚悟を決めろ」、フェンテスさんのフリオへの「覚悟は決まったか」で場面転換されるのがとてもオシャレです✨栗田先生好き…♥

アマンダに対しては、心変わりというよりシエロを忘れられていないことを知った上で10年ずっと傍にいたのかなと思います。プロポーズの返事を貰えないままアマンダがシエロと再会してしまう…泥酔した状態でも彼女を責めきれず去っていく背を追わず自嘲気味に薄く笑う…フリオ!幸せになってくれ!と願ってしまいます😂ただワインをラッパ飲みして千鳥足のもえこには謎の色気を感じました笑

フリオはフェンテスさんのレストランに拾ってもらってから、皿洗い、シェフ見習い、支店のチーフシェフと順調に真っ当な世界で生きてきたはずなのに、裁判に着てくるボルドーのスーツと柄シャツがとてもカタギには見えません😂

面会に来てくれるフリオ、シエロが出所するときに隠した売上を「持ってくよ!」と約束するときの口振りがそれまでとは違っていて、吹っ切れたような佇まいが素敵でした♥

 

  • アマンダ・フェンテス(春乃さくらさん)

上品で可愛らしい方ですね、はるさくちゃん♥『Hotel Svizra House』から注目している娘役さんです♥歌声も澄んでいて綺麗✨

劇団側の色々な事情からヒロイン格止まりで、正ヒロイン扱いではないのかなと思われます。しかし今作は五峰様(五峰亜季さん)とのダブルヒロインだと思っています!スチールは同じサイズでパンフレットに並んでいるし、1回ずつずんちゃんとのキスシーンがあるし笑

シエロに向けるアマンダの視線から、淡い恋心が感じ取れて素敵でした!応援したくなる~✨

フリオに対しては、一緒に過ごす中で確かに彼への気持ちもあったんだろうなと思います。「あなたを傷付けたくなかったの」に嫌味がない😂これは演じる人による台詞だと思います!

オープニングと試飲会で着ている水色のワンピースがとても可愛くて好きです♥

 

 

暴力的なまでの色気♥♥ただそこに立っているだけでかっこよかったです♥2列目で観劇させて頂く機会があったのですがちょうど前の席が空いていて、オープニングでチャポが立つ正面だったため見下ろして頂きました…♥かっこよすぎて変な汗が出ました。

『プロミセス、プロミセス』では男女の2役、『NEVER SAY GOODBYE』では女性役だったので、今公演は全体を通してあーちゃんの男役にかけた気合いを感じました✨

1幕ではホンジュラスのクラブでお客さん役としてバイトされているあーちゃんですが、存在感が凄い😂女の子と濃厚に絡みながら踊ったり、奥でお酒を煽っていたり…ここではストーリーには絡んでこないのに、何かあるのではとついつい目で追ってしまいました。

シエロたちがアメリカに着いてチャポも登場されますが、浅く腰掛けて煙草を吸う姿が素敵…✨部下のわんたとの「ボスぅお荷物はぁ?」「うんー?」という緩いやり取りが好きです♥この後シエロとフリオはチャポがアイスコーヒーを1杯飲み終えるまでの時間分しっかりボコボコにされます😂

シエロと同じマラスのメンバーだった伝えるところ、スカーフを緩めて首筋の刺青を見せて「お揃いだな」という流れの全てが計算され尽くされて完成してます♥♥チャポもシエロのように逃げてきたのか、円満退社(?)なのかが気になります…チャポは何を求めてアメリカにやって来たの…夢を持つことが夢だというシエロの話を聞くチャポの表情には過去に何かがありそうだなと考えてしまいます😂

シエロに話を聞きながらまた煙草を吸うところ、わんたに火を付けてもらうシーンがセクシーです♥登場シーンでも1人で煙草を吸っていてライターも持ち歩いているのに、部下たちが集まってもう一服するときに当たり前のように火を付けてもらうのがあまりにもボス😂ボニートペリートカンパニーの仲間たちがとても好きです♥もっと情報が欲しい…せめて真白くん(真白悠希さん)のミゲル以外の構成員の名前だけでも…

人間向けサプリのくだりで、チャポの軽口に対して部下3人が全力で笑うところが大好きです♥

シエロが持ってきたスクリーミング・イーグルを貰い物と聞きながらも、ポンと2,000$を払ってくれる気前の良さ…かっこいい…♥

30本持ってまた売りに来たシエロに何故お金が必要なのかと聞くところ「なんだっていいだろ」「教えてくれてもいいだろ?」が突っ張った若者と遊び尽くして落ち着いたおじ様といった感じで好きです♥

偽造を見抜き部下たちに制裁を命じるところの淡々とした雰囲気に日常茶飯事なんだろうな…と会社の闇が垣間見えます😂若い男の子2人をボコボコにさせながら見向きもせず、偽造ワインの状態を確認するボス…色、香りと確かめて味が本物と違わないことに驚くチャポのびっくり顔が可愛いです♥

シエロをスカウトしたチャポのしっかり働けよ、駄目押しの「ん?」の破壊力が凄いです😂しっかりシエロの目を見ながら、退路を断ち切るような雰囲気が、ボス…

2幕冒頭のオークションでは、初対面である体を装いながらもカミロ・ブランコを演じるシエロを「俺の作品」といった目で見ているチャポが大変かっこいいです😂グランピーガイズでもキレキレでシャドウボクシングをするあーちゃん…何だかんだ楽しそうなチャポさんが可愛いです♥

狂乱のワインオークションでノリノリで踊る人相の悪いおじさん😂シエロとミラの会話を背中で聞いていて出品の話がミラから持ち出させれたときに振り返る、口角を上げた笑い方と黄色い照明がかっこいいです♥ボス…♥少し昔話をしようの前のあーちゃん様の歌~~~♥低くセクシーな歌声が素敵…もっと沢山聞きたかった😂

シエロにオーダーメイドのスーツを仕立ててくれるボス♥なんとなくチャポさんには部下が使い物になるようになってきた、一人前と認めたときなどにスーツを贈る通過儀礼があるんじゃないかなと妄想しています😂10年前の時点で真白ミゲル、こなんくん聖くん(聖叶亜さん)の3人は私服で、スーツを着ているのはわんたるっきー(琉稀みうささん)。この2人が作中で着ているスーツがボスからのギフトか自前かは分かりませんがどこかしらの時点でスーツ着用のお達しを頂いているはず…そして10年後のミゲルが着ているグリーンのスーツは確実にボスのギフトです(思い込み)。つまりボスが皆に男なら1着くらい持っておけと言ってくれた可能性がそこにある…夢が広がる😂

チャポは全体的に落ち着いていてゆったり喋る印象がありますが、シエロに現状に満足かと語るところ、早口で捲し立てるような話し方にシフトしていくあーちゃんのお芝居が最高です♥シエロの野心をつついて火をつけて、後戻り出来ないとこまで引っ張り出しておいて、それは自分で選んだ生き方だと思わせるチャポの手口が人の上に立つ人と感じて凄すぎます😂こうやってどれだけの人の人生を狂わせてきたのボス…
これからシエロを立派な詐欺師として仕立てあげるぞ~というところで「完璧な純白」の意味を持たせたカミロ・ブランコの名前を与えるチャポは大変罪深いし、栗田先生は間違いなく天才です…✨
裁判でも証言台のシエロの背後、高みから見下ろすようにチャポを立たせて台詞も無くただ笑うという演出が神がかってます😂ハットを被り直して縁を撫でる仕草がかっこよすぎです♥
ストーリー的にはチャポの一人勝ち…既にアメリカ中にチェーン展開してるペット事業で成功しててグレーなサプリも大好評、偽造ワインでも1億$稼がせてもらっているし…シエロがいなくても新しいビジネスを見つけて誰にも疑われることなくサクセスし続けるんだろうなぁ…♥