ハイカプ備忘録

『HiGH&LOW -THE PREQUEL-/Capricciosa!! -心のままに-』は大劇遠征は1回観劇、ホームの東京公演は12回観劇致しました。あと千秋楽配信をお家から。

遠征は今回1回のみにしていて正解だったと思っています。東京に向ける予習としての1回。お友達と3連休を利用して行ったのですが、観劇のあとに観光をしたり、キキちゃん(芹香斗亜さん)のご両親のお店「花唄」さんでお食事したり♥ 余程のことがない限り遠征は公演期間中に1度のみでいいかなぁ、と考えを改めました。

今回は東京12回でも多すぎたと少々後悔しています…

『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』

元々私は所謂ヤンキー物が苦手で、原作は未履修です。宝塚版からの情報しか知りません。(今後原作に触れる予定はございません😌)

世間的には概ね好評で、興行的にも成功したらしい「ヅカロー」ですが、私的にはやっぱり宝塚で観たい題材ではなかったかな…

宙組さんのおひとりおひとりは大変素晴らしかったです。本当に楽しませて頂きました。けれど私は、あの劇場の中では「清く正しい」様式美の世界に浸りたいのです。

荒れた言葉遣い、上品でない仕草…そういった荒々しい世界の作品に触れたいときは、外部の舞台を観ます。そちらで楽しみます。宝塚は美しくあって欲しいです。 大好きな宙組の皆さんのお姿を拝見するため、退団者さんたちを目に耳に焼き付けるため、と自らに言い聞かせて劇場に通いました。

千秋楽配信は、無事東西完走できた宙組さんへのささやかすぎですがお祝いの気持ちと、退団者さん、特に大好きなあーちゃん(留依蒔世さん) を見送りたくて購入です。

ヅカローを観てはモヤモヤしてしまった気持ちを昇華させるために、最後に揚げ足取りをして次に進みたいと思います!

・仮面の着用がドレスコードのWhiteRascalsのパーティ、主催側のROCKYやKOOはともかく、カナは何故素顔で参加しているのでしょうか

・『愛する家族のため』と歌うRUDEBOYS、RUN THIS TOWNでは『愛の意味さえ知らない』と歌っていますが…

コブラって騎士とか言うタイプの人なんだ

・無名街に潜入するGENさん、「家族は壊しやすい」と言っていますがそんな工作活動はしていたかしら…(きっと描かれてないところではそういう動きもしていたのかもしれない)

・そもそも潜入してないSUZAKUさんは、Stage Side Watchにて「多分初めから話を聞いていない」となぎくん(澄風なぎさん)が解消してくれました😊

・ラストのコブラさん銀橋渡り、あいつあいつ言い過ぎ…もっと歌詞なんとかならなかったのか

・「でちゃった」の笑うポイントが最後まで分かりませんでした

・放火されたり誘拐されたり抗争の末人命に関わることになったり普通に警察沙汰かなと思うんですが、あの世界線にそういう組織は機能していないんでしょうか(「幼なじみのノボル」さんはムショにいるらしいから一応ある…?)

個別感想

-気になったところを気になっただけ-

  • 山王連合会

このチームは聖くん(聖叶亜さん)に注目していました♥ 何となくアメコミが好きそうなヴィジュアル。

また、山王連合会に属しているのではないのでしょうけど、ひろこちゃん(水音志保さん)のバーのママさん♥ 相変わらず黒髪がお似合いで、とっても可愛かったです♥

  • WhiteRascals

ROCKYさんの手錠やステッキなどの装いが気になっていたのですが、キキちゃんのかっこよさでどうでもよくなりました笑 女の子たちをメロメロにするところが好きです♥

KOOのひなこちゃん(風色日向さん)、紳士然とした佇まいが素敵でした♥ 右手の白い爪を見る度に、何故かドキドキしてしまいました…♥

目を引いたのがおかゆちゃん(輝ゆうさん)で、ニコニコしたお顔とコミカルな仕草が可愛らしかったです♥ バイト先の達磨一家でも髪型のバリエーションが豊富で気になるイケメンでした♥

  • RUDEBOYS

RUN THIS TOWNのパフォーマンスは圧巻でした! アクロバティックでかっこいい✨

ずんちゃん(桜木みなとさん)のスモーキーさん、可愛いとかっこいいのマリアージュが最高♥♥ ずんちゃんの両脇にあきもちゃん(秋音光さん)とゆいなちゃん(優希しおんさん)がいることも嬉しかったです♥ 咳込む仕草などは本当に具合が悪そうに見えて、つい心配になってしまいました💦

  • 達磨一家

もえこちゃんの頭身♥ プロローグの銀橋に座ってしまうところのスタイルがかっこよかったです♥

気になってしまうのがさやちゃん(凰海るのさん)、舞台の端から端まで助走付けて殴り掛かりそうな血の気の多さにきゅんときました♥

和太鼓チームはお稽古大変だったろうなぁ、と思いながらひなこちゃんを拝んでおりました♥ りりちゃん(大路りせさん)のお誕生日に観劇した際、ひなこちゃんキョロちゃん(亜音有星さん)にお祝いしてもらっていたようで、嬉しそうな笑顔が大変可愛かったです♥

  • 鬼邪高校

こってぃ(鷹翔千空さん)、どってぃ(真名瀬みらさん)、よねちゃん(雪輝れんやさん)の101期トリオの並びが嬉しかったです♥ オープニングのよねちゃんの静止ポーズが大変…!

潜入中のロンちゃんばかり観てしまっていたのですが、鬼邪高生の皆さんと毎公演色々な絡み方をしていて楽しかったです✨

  • 苺美瑠狂

総長純子のじゅっちゃん(天彩峰里さん)が可愛い♥ 引き連れている子たちも美人さん揃いで目の保養でした✨ お気に入りはるるちゃん(楓姫るるさん)! あの可愛いお顔でそんなに厳つい表情を作れるのか、と毎回楽しみでした♥

  • 苦邪組

紫のスーツ姿がかっこいいあーちゃん♥ きっとリンさんはあーちゃんへの餞に作られたお役なのでしょうけど、せっかく男役として最後の役なのだからもっとかっこよくしてあげて欲しかったです… ちょっかいかけて返り討ちにされて捨て台詞を吐いて逃げるなんて…

ましろくん(真白悠希さん)のロンちゃんが大変刺さりました。キャラクターとしても作中で一番好きです。一挙手一投足全てが愛おしい…♥ 山王街の男(私はカレーの君と呼んでいます)も、遊園地でのスタッフるっきー(琉稀みうささん)とのやりとりに毎回楽しませて頂きました✨ 東京千秋楽のお2人の力強いハグ、可愛かったです😊 ロンちゃんもカレーの君も、ましろくんの演じる人物はその場に生きているという感覚が強くて、観ていると嬉しくなってしまいます♥ カルトワイン期間はミゲルくんに狂ったので、ましろくんのお芝居が私のツボなのかもしれません。

『Capricciosa!! -心のままに-』

こちらに関しては完全に私のミスです。期待値を上げすぎました。

大介ショー×宙組は『アクアヴィーテ!!』が大好きなのですが(本公演Ver.)、「大介先生作品なら楽しくないはずがない!」と演目発表されたタイミングから誰が女装するかを予想したり、昭和歌謡は使われるのかなどと考えたり、過去の大介ショーを見漁りながらワクワクして過ごしておりました。

ワクワクしすぎました。

いざ迎えたmy初日、チョンパで銀橋に立ち並ぶ大好きな皆さま♥ 大大大好きなずんちゃんが女装担当で、美しいカピトベーネ様♥ からの男役に戻った際の溢れる熱量♥ オペラにミ・アモーレ♥

…あれ? 終わっちゃった…

盛り上がりそこねた、というのか…例えばアクアヴィーテに感じた充足感や多幸感を追い求めて、それを見つける前に幕が下がってしまった感覚です。 お衣装や舞台装置にも何となく節約が見えるような…プロローグは赤の比率が高すぎて、私にはトリコロールは感じられませんでした。

イタリア満喫旅行というキャッチーさなので今後全ツなどに持っていくかもしれませんし、景色が変わったら楽しめるかな…?

『カルト・ワイン』覚書

公式様にとどめを刺されるまでは諦めるつもりのないカルトワインの亡霊です。

でもどんどん記憶が薄れていってしまうのが悲しい…

カルトワインについて思ったことや考えたことを覚えているうちに、ここに残していく予定です。随時追記。

 

年齢についての所感

メリック(グランピーガイズの最年長※1)

>ザック>ミシェル≒カルロス>ディエゴ

>チャポ(45歳→55歳※1)>ミラ

>トミー>ティモシー≒チャーリー

>アマンダ(シエロ達より年上※1)≒ミゲル

>シエロ(19歳位→29歳位※2)≒フリオ

>マシュー(グランピーガイズ内の最年少※1)

≒ザックJr.>モニカ>エバ

 

※1 NOW ON STAGEより

※2 歌劇より

 

名前について

シエロ・アスール(Cielo Azul)

cielo 空、天国

すごく可愛い訳があった…!→すてきな人[もの],かわいい人[もの];親切な人.

cielo(スペイン語)の日本語訳、読み方は - コトバンク 西和辞典

azul 青

 

カミロ・ブランコ(Camilo Blanco)

カミロは完璧、ブランコは純白@栗田先生

 

フリオ・マラディエガ(Julio Maladiega)

Julio Julesのスペイン語形 ジュピターの血を引く

マラディエガはヨーロッパの人名辞典とかも見てみたけど出てこない…マラディエールっていうワインはあるみたい

 

ディエゴ(Diego)

ヤコブスペイン語

学んだ人、恵まれた人

 

モニカ(Mónica)

唯一の

 

アマンダ・フェンテス(Amanda Fuentes)

Amanda 愛される人、大切な人

Fuentes 泉、源

 

カルロス(Carlos)

カール大帝に由来

同名のメキシコの作家・批評家が実在

 

チャポ・エルナンデス(Chapo Hernández) 

有名な麻薬王の別名「エル・チャポ」が名前のモデル?El Chapoは「ちび」の意

エル・チャポのフィアンセのファミリーネームがエルナンデス

 

ミゲル・ペレス(Miguel Perez)

Miguel 天使ミカエルに由来

Perez ペロ、ペドロなどに由来する父称

同名のプロレスラーが実在

 

ミラ・ブランシェット(Mila Blanchette)

Mila イタリア語系で羨望

Blanchette 英語圏にある苗字

 

トミー・ケスラ(Tommy Kesla)

英語圏の男性名

ケスラー(Kessler)であればよく見つかるファミリーネーム…

ケネディ暗殺事件についての書籍に「ジン・ケスラ」という名前のFBI捜査官が登場

 

ティモシー・ジュネ(Timothy Genet)

Timothy 英語圏の男性名 神を崇拝する

Genet フランス語系

 

メリック・ランドルフ(Merrick Randolph)

Merrick イギリス系

Randolph アメリカ系のファミリーネーム

ラテン系だと思ってた…

 

ミシェル・ウェイバー(Michel Webber)

Michel 天使ミカエルに由来

Webber イギリスにあるファミリーネーム

 

マシュー・キャボット(Matthew Cabot)

Matthew 神の贈り物

Cabot イギリス系のファミリーネーム

 

ザック・フォード(Zack Ford)

Zack Zacharyの短縮形

Ford イギリス系の地名に由来

 

チャーリー・アスター(Charlie Aster)

Charlie チャールズ(Charles)の短縮形 カール大帝に由来

Aster 星を意味するギリシャ語由来

 

ロナルド・ベーカー(Ronald Baker)

Ronald スコットランド由来

Baker 「パン屋」を意味する古い職業姓から

 

フレディ・ハリソン(Freddie Harrison)

Freddie Frederickの短縮形 平和な支配者

Harrison 英語圏のファミリーネーム

 

参考 The Meaning and History of First Names - Behind the Name

 
シエロが飲んだワイン
  • レストランのセラーで

ネッビオーロ(アマンダのテイスティングレッスン)

ピノ・ノワール(作中以前のレッスンで飲んだと言及あり)

スクリーミング・イーグル(偽造の味見用)

ピアーニ

ルパン

ウニコ

クロ・パラントゥ

スクリーミング・イーグル

  • ミラ邸

エルミタージュ ラ・シズランヌ

 

楽曲について

「コンフィデンスマンJP」のテーマソングと

メロディラインが似てる!


We Are Confidence Man - YouTube

万が一音源が出ないならこっちのサントラを買う

 

  • 好きな歌詞

ホンジュラスソングとアメリカソングの対比

「世界で1番

パラディソに近い国/自由で豊かな国」

ホンジュラスソングは全体的に好き。軽薄で刹那的なところ。

「病人に思いやりを 老人に慈しみを

くだらねぇな 誰だって

いつ死ぬかなんて分からねぇ

マッチョなマラスも セクシーな姉ちゃんも

鉛玉で1発アウト」

「食べ尽くそう この世の快楽

飲み尽くそう 刹那の人生

インフレ続きのこの国じゃ

貯金なんて無意味だろう

あるだけ使え 貪り尽くせ」

 

 

『カルト・ワイン』考

『HIGH & LOW』の配役も出ましたが、しつこく未だにカルトワインのことを考えています。なんてカルト的な作品…

 

栗田先生がシエロとフリオを対の存在として描いていることは明らかですが、チャポとフェンテス氏もまた、それぞれの“ifの未来”となるのではないかと私は考えています。

 

シエロ・アスールとチャポ・エルナンデス

まず2人の共通点としては、ホンジュラスのマラス「コルミージョ」に所属していたということ。シエロは左腕、チャポは胸元にメンバーの証であるタトゥーを入れています。シエロは胸元にも別のタトゥーが入っています。(太陽…?)

シエロは下っ端として、薬の仕分けやみかじめ料の回収を担当していました。いざ組織内での昇格の条件として殺人を命じられ、しかもその標的は親友フリオの父親…もちろん実行出来ず、シエロはフリオの家族と共にアメリカへの亡命を目指す、という所が作中で描かれています。

チャポはどうでしょう。「俺はもう抜けてるよ」という台詞から、アメリカでシエロたちと出会った時点では直接的な繋がりは無いと断言出来ると思います。(グレーなお仕事内容なので間接的にはあるかもしれませんが笑)組織の内部体制にも通じていそうな発言から、現役時代にはそれなりの地位を築いていた可能性もあります。

私は、チャポはシエロと違って組織に追われる心配もなく双方合意の上で一旗揚げにアメリカ入りしたのでは、と想定しています。年齢的にも出会いの時点で45歳(ナウオンより)、10代でマラスとなったとして10年程下地を築いて30歳前後にアメリカへ、ペット事業に着手してチェーン展開を広げ、業界でも名の通った実業家として大成するまでに更に10年程…なんとなく辻褄の合いそうな気がします。

もしシエロが、あの時にフリオの父親を撃ってしまっていたら。

コルミージョから逃げる理由もなく、フリオ達と危険な旅路を辿る必要もなくなります。

シエロは愛嬌と度胸があり、上手く「立ち回る」ことを考えた行動を取れることが描写されています。アマンダがシエロに対して好意を持っているとはいえマンツーマンで仕事の合間にテイスティングを教えてもらえていたり、危機的状況の中でもふてぶてしくチャポにも気に入られる態度、ミラにオークションへの出品話を持ちかけさせる巧みな話術…

これらのシエロの持つ機転はマラス社会においても彼を守る武器となり、組織内での立身出世に役立つと考えられます。そして十分な立場を築き、アメリカン・ドリームを掴むために仲間たちに快く見送られて新天地へと旅立つ…近しい場所で育ったとはいえ、親友の妹のために迷わず自らを危険に投じるシエロ、元来面倒見のいい男なのでアメリカでもやんちゃな少年を拾っては手懐け舎弟を増やしつつ一大企業を築きあげるのではないでしょうか。

ビジュアル的にもシエロとチャポは同じ黒髪の癖毛ですし、1幕でチャポが着ているブルーのスーツと、2幕でカミロとしてシエロが着ているダークグレーのスーツはどちらもペイズリー柄。何かあるのでは、とつい勘繰ってしまいます…

つまり、「チャポ・エルナンデス」はシエロが親友フリオと道を違えた未来の姿の面もあると考えています!

 

フリオ・マラディエガとカルロス・フェンテス

こちらの2人については、「シエロ=チャポ」を前提として考えたいと思います。

シエロに父親のディエゴを撃たれてしまったら、フリオは。

取立てはこれまで同様に続くでしょう。以前はシエロが庇ってくれていましたが、フリオはそれを忌避すると思います。実家の食堂の稼ぎだけでは支払が間に合わずクラブでアルバイトをしていたフリオなので、状況はこれまでよりも厳しくなるかも。病弱で「女子供」と形容されるモニカに働かせることも、フリオは許さないでしょう。作中でもアメリカ行きは突発的ではなく、前々から誰に打ち明けずとも考えていたような様子が見られます。ただ1人残された家族の手を取って、アメリカを目指すのではないでしょうか。

そして、フリオとフェンテス氏の共通点としてあるのは「料理」です。

フリオは鋭敏な味覚を持ったシエロに太鼓判を押されるほどの料理の腕前を持ち、フェンテス氏は一つ星レストランのオーナー。成功した今でこそオーナーですが、始まりは小さなお店から自ら腕を奮っていたのでしょう。

フェンテス氏は「移民の星」とも呼ばれる人物です。南米系(恐らくメキシコ)の移民でありながらアメリカで一つ星評価を得る経営手腕と、似た境遇の人々にも喜んで手を差し伸べ力になってきた人柄を慕われての言葉だと感じます。屋台の店長も「世話になった」と語っていましたし、娘を暴漢から救ってくれた若者2人をその場で雇ってくれる懐の深さです。その内の1人が高級ワインを盗み出し突然姿を消しても、その片割れを変わらず雇い続けゆくゆくは娘と支店を任せようというほどの、お人好しとも取れる人物と見えます。

フリオも幸せそうな親子の姿を嬉しそうに眺めていたり、向こう見ずで危ういシエロを常に我が事のように心配しています。栗田先生からも、フリオはどこまでもいい人として演じて欲しいというオーダーがあったと語られていました。(ナウオンより)

シエロと離れてアメリカへやって来たとしても、モニカのために身を粉にして働き持ち前の優しさと人徳で味方を得て、地道に努力を重ねて成功を掴むのではないでしょうか。

つまりフェンテス氏もまた、フリオがシエロと離れて進んだ未来の姿として見ることもできるのではないかと考えます!

 

チャポ・エルナンデスカルロス・フェンテス

この2人は作中での絡みはありませんが、第2幕第4場と第5場の転換で対比されています。(チャポの「覚悟を決めろ」とフェンテス氏の「覚悟は決まったか」)

面識があったとしてもおかしくはないなぁと思っています。一つ星レストランならグランピーガイズのワイン会開催場所として選ばれている可能性が高いし、あれほどの上客が集う場であればオーナー直々に挨拶をしに来ることもあるでしょう。

チャポから「カミロ・ブランコ」として生きるチャンスを与えられたシエロと同様に、フリオもフェンテス氏からチャンスという名のギフトを贈られました。見習いシェフとして厨房入りのチャンスを与えられ、努力と実力を認められ支店のチーフシェフとして成り上がります。

シエロを詐欺師として育て上げたチャポと、フリオを料理人として導いたフェンテス氏。

それぞれの歩んだ10年が気になります!

 

別々の道を歩んでも、それぞれ大実業家として、高級レストランのオーナーとして再会するシエロとフリオ…こんなアナザーストーリーも見てみたいなぁと思います笑

 

どの角度からも楽しめて味わい深い作品…もし本当に何も残らないなら惜しすぎます💦

映像無いならルサンク出して…栗田先生小説書いて…😂

 

『カルト・ワイン』の余韻

本来の大千秋楽だった7月7日を過ぎても、未だに毎日カルトワインについて考え、思い出しときめき、いつかの奇跡を願う日々を送っておりましたが、

とうとう集合日が来てしまいました…

 

留依 蒔世
希峰 かなた
琥南 まこと
惟吹 優羽
花城 さあや

2022年11月20日宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

宙組 退団者のお知らせ | ニュース | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

悲しすぎます…全員カルトワイン組…

 

スカイステージのニュースで東京初日映像が再編集して放送されるのはとても嬉しいことなのですが、やはり他に撮影されている日は無いということなのでしょうか💦東京千秋楽には撮影隊の機材を見たと思ったのですがあれは何か別のものだったのかな…

ニュース内で放送されるのは別箱公演の場合「初日」と「大千秋楽」のみなのだそうです。カルトワインにおいては、中間にあたる東京千秋楽と梅田初日はもともと放送予定が無かったということ…

(スカステさん公式HPにお問い合わせし、ご回答を頂きました)

そしてこの度も「東京初日」の再編集…やっぱり他には撮れてないのかな…

記録用や確認用のみなのかもしれませんが、いつか全編放送して頂きたいです…定点全景映像でもいいから…

 

本公演後の再演も、微かに夢見ておりました。バウでもいいから…無観客収録のみでもいいから…

それもまた「オリジナルキャスト」では実現不可能となってしまいました。

 

何より関係者皆様のお気持ちを思うと、やるせないです。

完走したかっただろうな、させてあげたかっただろうな…

 

『カルト・ワイン』が大好きで、本当に素晴らしい作品だったと思うからこそ、

どうしても気持ちが後向きになってしまう💦

どうにか、どうにか救済がありますように。

出演者皆様の輝いていたあの日々が、泡沫と弾けてしまいませんように。

『カルト・ワイン』感想③

引き続きネタバレします!

 

  • オークショニア (ひなこ/風色日向さん)

まずひなこの手足の長さと等身の高さにびっくりします笑 お顔ちっちゃ…

1幕、2幕冒頭の1人喋りは緊張しただろうなぁ~😂日を追って遊びも入れるようになっていったひなこの成長に感動しました…✨

役柄としては謎しかないオークショニア、一体彼は何者なんだ😂
客席側とコミュニケーションを取ったり2幕の導入では1幕の流れを把握していたり、所謂ストーリーテラーよりも明らかに第四の壁を破った場所にいそうでもあるし、1幕も2幕もオークショニアのハンマーで物語が動き始める…
オークションの進行をしたりオークション客たちにカミロ・ブランコの紹介をしたりはしていたけど、舞台上では他の誰とも「会話」はしていなかった気がする…早く映像が欲しいです😂
名前が無いことも気になる…栗田先生~解説本出して下さい~😂

チャポの昔話が始まるときに追い払われるオークショニア、悔しそうな表情が可愛かったです♥
裁判でのシエロの偽造の開き直りに、周りは皆怒ったり落胆したりという反応でしたが、1人光の無い目で笑っているオークショニアが怖かったです…なんて顔をするんだひなこ
ラストで狂乱のオークション、踊り狂う演技をしながらも幕に当たらないよう椅子の位置調整してるひなこはとっても真面目ないい子でした♥
オークショニア以外でも色々なところで色々な使われ方をしていました♥

アメリカ人はジャケットの腕まくり具合が完璧でした。よく分かってらっしゃる…ラグビーボールで遊んでいたりも可愛かったです♥フードフェスではセンターでフェスティバルの歌手きいちゃん(有愛きいさん)と踊ったり、ワイン錬金術でもソイソースを持ってきたり1人優雅に踊っていたり♥
ひなこはアンバサダーで2025年まで在団が確定しているので安心して応援できます😂

 

この公演で大好きになった真白くん♥今現在完全に「真白悠希の演じるミゲル・ペレス」に人生を狂わされています。毎日ミゲルくんのこと考えちゃう…生きるの楽しい…

真白ミゲルへの感情を整理して残しておきたい気持ちもあり、感想まとめを始めました笑

ミゲルは主要キャストを除き1番ずんちゃん(桜木みなとさん)に絡む美味しい役…と思っていましたが、真白くんの技術で美味しく調理された役、という方が相応しい気がします。それ程に素晴らしい、一挙手一投足全てが愛おしい…

ミゲルくんの情報を掘り下げて欲しいです😂シエロフリオにガキと言ってるので、年齢設定は2人よりちょっとお兄さんくらいなのでしょうか?チャポの部下元からいるメンバーの中では1番若いはず、連んで歩くときに兄貴たちの後ろから着いていくのが最高に可愛い…♥ボスへの忠誠心が大変高いところも可愛いポイントの1つですが、何故あれ程までに?どのくらいの年齢のときにどんな拾われ方をしたらあんな忠犬に仕上がるのでしょうか…教えてミゲルくん…

登場シーンからボスのコーヒーとドーナツをおつかいしてくるミゲルは可愛いが過ぎませんか😂両手が塞がっていてシエロを逃がしてしまいチャポに怒られたときの「これボスのコーヒー!」はプンッとしているのが最高に可愛いです♥盲目的に従うだけではなく理不尽に思ったことは指摘して不機嫌な顔もボスに向けるミゲルくん♥あんな子が慕ってくれて近くにいたらそりゃ可愛くて構っちゃうだろうな~♥
チャポのハットを大事そうに持ってきてそ〜っと置くのも、チャポに突きつけられた空のプラカップもそ〜っと受け取って両手で持っているのも可愛いです♥チャポが煙草を吸い終わるタイミングでフタを開けて吸殻を受け取る流れは教育が行き届いています😂あれは普段からやっていると思います。ガンを飛ばし合うシエロとミゲル、あんなに可愛い煽り顔は初めて見ました。私は一生、あの時のずんちゃん真白くんは最高だったと言っている気がします。ミゲルのシエロへの第一印象が「こいつ嫌い」だろうなとひしひしと感じる表情、態度、仕草…最高です♥可愛い…

シエロ「盗んだんだ」
ミゲル「です!!!!!!!!」
シエロ「盗んだん、です!」
ミゲル「そんなに威張って言うことじゃないだろう!!!!!!!!」

可愛すぎて間違いなくカルトワインのハイライトの1つだと思っています。この「です」のくだりは作中2度ありますけど毎回真白くんは違う言い方をされていて本当に偉いです、努力家さん…♥

シエロのチャポへのタメ口に神経質なミゲルは最高に可愛いのですがもしかしたらミゲル自身も兄貴たちに言われてきたのではないでしょうか…間違いなく部下の皆さんは初めから目上の人に敬語を使えているタイプの人間ではない…可愛いがすぎる…

チャポの事務所でシエロフリオをボコボコにするところでは、兄貴たちは作業的に殴る蹴るをしているけどミゲルは殴り掛かるときに笑っていることに、若いなぁ~~~となります😂ミゲルはまだまだイキっているけど、兄貴たちにとっては日常的なボスの命令なので淡々とこなすのみ😂あとわんた(希峰かなたさん)兄貴のインテリヤクザが無表情のまま指を鳴らしているのがかっこいいです♥シエロがチャポの部下になると決まった際にも、納得いかねぇ~という顔でシエロを睨んでるところも、るっきー(琉稀みうささん)兄貴に行くぞと肩ポンされて渋々兄貴たちに着いて捌けるところも大変可愛いです♥

2幕でミスター・ブランコの運転手役でお迎えに行くところ、シエロの肩越しにチャポのことを見ているのが可愛いです😂ミゲルくんボスのこと好きすぎない??可愛い…

車中では2人しかいないからというところが大きいと思いますが、結構楽しそうにお喋りしているシエロとミゲルが最高に可愛いです♥アドリブも観劇の度に堪能させて頂きました、どれも最高に面白くて楽しくて可愛かったです♥♥全部好きですが特に東京千秋楽でのシエロの「ミゲちゃん」呼びと、肩を揺すられて運転中という設定からの「危ない!」というミゲちゃんの切り返し、素晴らしかったです…♥真白くん、あんなに楽しそうなずんちゃんの笑顔を引き出してくれてありがとう…😂私は一生、あの時のずんちゃん真白くんは最高だったと言い続けます。

ミゲルのシエロに向ける言葉の節々に嫌味っぽさを感じますが、シエロがそれを全く気にしてないこととミゲルを舐めきってる態度が可愛いです😂10年チャポの下で一緒に働いて、その中には確かに2人で笑い合ったような時間もあったんだろうなぁ

チャポの昔話の中でシエロの作ったワインを確認してもらいにボスの所へ運んでくるミゲル、少しムスッとしているのが可愛いです♥どんな形であれ内容であれボスにシエロが評価されるのが悔しいのかな…可愛い…😂

シエロと電話しているチャポの傍に控えているミゲル、葡萄畑の肥料のくだりで待機の姿勢を崩していて、それが口先だけの脅しではないということを知っている人間の動きでした…視線の動きに少しだけシエロを案じるような色も見えるところが泣けます💦
それでもミゲルは最後までボスについて行くことを選んだし、いざとなればボスの為に葡萄畑を掘るんだろうなぁ…

ミゲル以外のところでも真白くんは可愛かったです♥冒頭のガードマンはあの子滑舌いいなぁ…あっ真白くんだ、となりました✨移民は深めのキャップがお似合いです♥貨物列車で雨風から身を守るために皆さんシートのようなものを持っていましたが、真白くんは肩にかけていたタオルで奥様と2人凌いでいらして、装備少な…と思ってしまいました😂フードフェスでのお酒の売り子さんは、千秋楽でなっつ(秋奈るいさん)に缶ビールを奢ってもらったご様子で、プシュッと言いながら開けて乾杯しているのがめちゃくちゃ可愛かったです♥裁判の傍聴人は最初ミゲルが確認に来ているのかと思ったのですが、表情や仕草からおや…?と思いパンフレットで確認したら「紳士」、別の人でした!腕を組んで肩でリズムを取る真白くん、とてもかっこよかったです♥フィナーレは終始ニコニコしながら踊っていて、キラキラした目でずんちゃんを見てるのがすっっっごく可愛かったです♥♥真白くんは104期、今研5かぁ~…かっ、可愛いっ😂これから注目して応援したいです♥

真白くん、素敵なミゲル・ペレスに出逢わせてくれてありがとう、これからもミゲルに狂って生きていきます。

 

 

東京千秋楽からそろそろ1週間だけど全くカルトワイン熱が引かない…梅田行きたかったなぁ😭せめて早く音源を買わせてください…

大千秋楽まで、無事に駆け抜けられますように…!!!

 

 

(2022/07/04 追記)

カルトワインの公演中止が発表されてしまいました…言葉にならない…

関係者の皆様のお気持ちを思うと、涙が止まりません

スカステのニュースではまだ東京千秋楽、梅田初日が放送されていないし、カメラは入っていたようなので収録は済んでいるはずだけど…

この素晴らしい作品が、どんな形でも後に残りますように

 

『カルト・ワイン』感想②

劇場への思いとずんちゃん(桜木みなとさん)への想いで思っていた以上に長くなってしまいました…

引き続き記憶、感情を文字に残しておくためどんどんネタバレしていきます!

 

  • フリオ・マラディエガ(もえこ/瑠風輝さん)

ずんちゃんもえこがお芝居上でしっかり絡むのは、ずんちゃんのバウ主演2作目の『パーシャルタイムトラベル』以来?パーシャルでは実質2番手はららちゃん(遥羽ららさん)だったので(登場するだけで客席に笑いを運ぶららちゃん…笑)、主演と2番手としてのずんもえの並びは新鮮に感じました。ですが三拍子揃ったお2人なので、圧倒的な安定感!バディ感が最高でした♥

もえこの真面目な雰囲気がフリオにとても合っていました♥歌が上手くて聞き取りやすい声♥ずんちゃんはるさく(春乃さくらさん)歌い繋いだりデュエット曲もすごく良かったけど、1曲くらいフリオに欲しかったなぁ😂

ホンジュラスのクラブで樽に布を被せるところ、ネバセイのムレータ捌きが彷彿とさせられました♥

バリアーダの隠し味にシエロだけが気付いてくれたときのパァァという笑顔が可愛いです♥前のほうが良かったと言われた後の拗ねた表情も少年らしいあどけなさが見えて好きです♥

実家の食堂でディエゴがシエロに語りかけている間、フリオとモニカも上手側手前でお喋りをしているのですが、ずっとお兄ちゃんの顔をしています…♥兄妹可愛い♥和やかな場面から急転、ディエゴに銃を向けるシエロに、モニカを背に庇うフリオ…ちっちちゃん(美星帆那さん)がとても小柄な方なので、余計にもえこが大きく見えて広い背中に逞しさを感じました😂並んで立った時に、ちっちの頭のてっぺんがもえこの肩にあるのが大変良きです♥

貨物列車の屋根で座って寝ている場面では、ディエゴがモニカを移動させフリオの膝枕状態にしたところで目を覚ます、モニカを確認して肩を撫でてまた寝る、という流れがとても好きです♥さてはお兄ちゃん普段からモニカが寝ちゃったときに肩や膝を貸してあげたりベッドまで運んであげたりとかしてるかもな…と妄想してしまいます😂

ディエゴが亡くなってしまうところでは、フリオの「父さん、アメリカに着いたんだ!」という叫びに涙が溢れました💦

チャポの荷物を置き引きしようと計画するシエロに対し、道に外れた行いだと叱りながらも、一時成功して戻ってきたシエロと共に喜ぶ姿には、彼も治安のよろしくない場所で生まれ育ってきた男だったと思い出させられました😂そして逃げ足が速い笑 フリオは追ってきたわんた(希峰かなたさん)とこなんくん(琥南まことさん)を1度撒いてシエロを助けに戻ってきます笑

結局捕まってしまい制裁を受ける2人ですが、こなんくんにボコボコにされながら「やめろよぉ…」と言っている姿の情けなさは少し可愛いと思ってしまいました😂シエロと違ってフリオは人を殴ったことも殴られたこともないんだろうなぁ…シエロに助け起こされている姿からもそう感じました。

チャポの連絡先をシエロの手から奪い、破って捨てるフリオですが、マラスとは関わらない、シエロにももう関わらせたくない!という強い意思に2人の絆を感じます✨2度捨ててもこっそりシエロに拾われてしまっているけど笑

シエロを真っ当な道に連れ戻そうと叱ったり窘めたり説得したり…兄的な役割を持っているし、一緒になって悪巧みをしたりいざという時にシエロに庇われる際の弟感…流石もえこ絶妙でした♥

なぎくん(澄風なぎさん)演じるタコス屋のおじさんとのやり取りはコミカルで可愛らしく、アドリブも多い楽しいシーンでした!

特に可愛くて印象に残っているアドリブは、拾った缶を木箱でなくなぎくんの被った深めのメキシカンハットに「仕舞うのここですかぁ」と入れようとするもえこ。「いいよ」と返され、自分から振っておいて狼狽える姿はまさにもえこでした😂その後ずんちゃんからも「入れてみたら?」とボケを拾われなぎくんからも頭を差し出され、大変可愛い空間でした♥お豆さんが転んだも好きです♥♥

メキシカンフードフェスでバイトするシエロとフリオ、屋台の向こうで軽快な包丁捌きのフリオと、危なげな手つきのシエロの並びが可愛かったです♥アマンダに一目惚れしてしまうフリオですが、アマンダの視線は酔っ払いから助けてくれたシエロに向かっていて…2人の行末が、出会いから暗示されているようで切なくなります💦

ワインセラーではナウオンでも仰っていた通り、小さい樽に全く隠れられていない様子が可愛いです♥シエロに対してワインの横流しを考えていることを咎めても、大好きなアマンダからクリスマスプレゼントを貰っていることに対して特に嫉妬心は無さそうな所がフリオらしいなと思います笑

2幕では暫く出てこないもえちゃんですが登場シーンの、チャポのシエロへの「覚悟を決めろ」、フェンテスさんのフリオへの「覚悟は決まったか」で場面転換されるのがとてもオシャレです✨栗田先生好き…♥

アマンダに対しては、心変わりというよりシエロを忘れられていないことを知った上で10年ずっと傍にいたのかなと思います。プロポーズの返事を貰えないままアマンダがシエロと再会してしまう…泥酔した状態でも彼女を責めきれず去っていく背を追わず自嘲気味に薄く笑う…フリオ!幸せになってくれ!と願ってしまいます😂ただワインをラッパ飲みして千鳥足のもえこには謎の色気を感じました笑

フリオはフェンテスさんのレストランに拾ってもらってから、皿洗い、シェフ見習い、支店のチーフシェフと順調に真っ当な世界で生きてきたはずなのに、裁判に着てくるボルドーのスーツと柄シャツがとてもカタギには見えません😂

面会に来てくれるフリオ、シエロが出所するときに隠した売上を「持ってくよ!」と約束するときの口振りがそれまでとは違っていて、吹っ切れたような佇まいが素敵でした♥

 

  • アマンダ・フェンテス(春乃さくらさん)

上品で可愛らしい方ですね、はるさくちゃん♥『Hotel Svizra House』から注目している娘役さんです♥歌声も澄んでいて綺麗✨

劇団側の色々な事情からヒロイン格止まりで、正ヒロイン扱いではないのかなと思われます。しかし今作は五峰様(五峰亜季さん)とのダブルヒロインだと思っています!スチールは同じサイズでパンフレットに並んでいるし、1回ずつずんちゃんとのキスシーンがあるし笑

シエロに向けるアマンダの視線から、淡い恋心が感じ取れて素敵でした!応援したくなる~✨

フリオに対しては、一緒に過ごす中で確かに彼への気持ちもあったんだろうなと思います。「あなたを傷付けたくなかったの」に嫌味がない😂これは演じる人による台詞だと思います!

オープニングと試飲会で着ている水色のワンピースがとても可愛くて好きです♥

 

 

暴力的なまでの色気♥♥ただそこに立っているだけでかっこよかったです♥2列目で観劇させて頂く機会があったのですがちょうど前の席が空いていて、オープニングでチャポが立つ正面だったため見下ろして頂きました…♥かっこよすぎて変な汗が出ました。

『プロミセス、プロミセス』では男女の2役、『NEVER SAY GOODBYE』では女性役だったので、今公演は全体を通してあーちゃんの男役にかけた気合いを感じました✨

1幕ではホンジュラスのクラブでお客さん役としてバイトされているあーちゃんですが、存在感が凄い😂女の子と濃厚に絡みながら踊ったり、奥でお酒を煽っていたり…ここではストーリーには絡んでこないのに、何かあるのではとついつい目で追ってしまいました。

シエロたちがアメリカに着いてチャポも登場されますが、浅く腰掛けて煙草を吸う姿が素敵…✨部下のわんたとの「ボスぅお荷物はぁ?」「うんー?」という緩いやり取りが好きです♥この後シエロとフリオはチャポがアイスコーヒーを1杯飲み終えるまでの時間分しっかりボコボコにされます😂

シエロと同じマラスのメンバーだった伝えるところ、スカーフを緩めて首筋の刺青を見せて「お揃いだな」という流れの全てが計算され尽くされて完成してます♥♥チャポもシエロのように逃げてきたのか、円満退社(?)なのかが気になります…チャポは何を求めてアメリカにやって来たの…夢を持つことが夢だというシエロの話を聞くチャポの表情には過去に何かがありそうだなと考えてしまいます😂

シエロに話を聞きながらまた煙草を吸うところ、わんたに火を付けてもらうシーンがセクシーです♥登場シーンでも1人で煙草を吸っていてライターも持ち歩いているのに、部下たちが集まってもう一服するときに当たり前のように火を付けてもらうのがあまりにもボス😂ボニートペリートカンパニーの仲間たちがとても好きです♥もっと情報が欲しい…せめて真白くん(真白悠希さん)のミゲル以外の構成員の名前だけでも…

人間向けサプリのくだりで、チャポの軽口に対して部下3人が全力で笑うところが大好きです♥

シエロが持ってきたスクリーミング・イーグルを貰い物と聞きながらも、ポンと2,000$を払ってくれる気前の良さ…かっこいい…♥

30本持ってまた売りに来たシエロに何故お金が必要なのかと聞くところ「なんだっていいだろ」「教えてくれてもいいだろ?」が突っ張った若者と遊び尽くして落ち着いたおじ様といった感じで好きです♥

偽造を見抜き部下たちに制裁を命じるところの淡々とした雰囲気に日常茶飯事なんだろうな…と会社の闇が垣間見えます😂若い男の子2人をボコボコにさせながら見向きもせず、偽造ワインの状態を確認するボス…色、香りと確かめて味が本物と違わないことに驚くチャポのびっくり顔が可愛いです♥

シエロをスカウトしたチャポのしっかり働けよ、駄目押しの「ん?」の破壊力が凄いです😂しっかりシエロの目を見ながら、退路を断ち切るような雰囲気が、ボス…

2幕冒頭のオークションでは、初対面である体を装いながらもカミロ・ブランコを演じるシエロを「俺の作品」といった目で見ているチャポが大変かっこいいです😂グランピーガイズでもキレキレでシャドウボクシングをするあーちゃん…何だかんだ楽しそうなチャポさんが可愛いです♥

狂乱のワインオークションでノリノリで踊る人相の悪いおじさん😂シエロとミラの会話を背中で聞いていて出品の話がミラから持ち出させれたときに振り返る、口角を上げた笑い方と黄色い照明がかっこいいです♥ボス…♥少し昔話をしようの前のあーちゃん様の歌~~~♥低くセクシーな歌声が素敵…もっと沢山聞きたかった😂

シエロにオーダーメイドのスーツを仕立ててくれるボス♥なんとなくチャポさんには部下が使い物になるようになってきた、一人前と認めたときなどにスーツを贈る通過儀礼があるんじゃないかなと妄想しています😂10年前の時点で真白ミゲル、こなんくん聖くん(聖叶亜さん)の3人は私服で、スーツを着ているのはわんたるっきー(琉稀みうささん)。この2人が作中で着ているスーツがボスからのギフトか自前かは分かりませんがどこかしらの時点でスーツ着用のお達しを頂いているはず…そして10年後のミゲルが着ているグリーンのスーツは確実にボスのギフトです(思い込み)。つまりボスが皆に男なら1着くらい持っておけと言ってくれた可能性がそこにある…夢が広がる😂

チャポは全体的に落ち着いていてゆったり喋る印象がありますが、シエロに現状に満足かと語るところ、早口で捲し立てるような話し方にシフトしていくあーちゃんのお芝居が最高です♥シエロの野心をつついて火をつけて、後戻り出来ないとこまで引っ張り出しておいて、それは自分で選んだ生き方だと思わせるチャポの手口が人の上に立つ人と感じて凄すぎます😂こうやってどれだけの人の人生を狂わせてきたのボス…
これからシエロを立派な詐欺師として仕立てあげるぞ~というところで「完璧な純白」の意味を持たせたカミロ・ブランコの名前を与えるチャポは大変罪深いし、栗田先生は間違いなく天才です…✨
裁判でも証言台のシエロの背後、高みから見下ろすようにチャポを立たせて台詞も無くただ笑うという演出が神がかってます😂ハットを被り直して縁を撫でる仕草がかっこよすぎです♥
ストーリー的にはチャポの一人勝ち…既にアメリカ中にチェーン展開してるペット事業で成功しててグレーなサプリも大好評、偽造ワインでも1億$稼がせてもらっているし…シエロがいなくても新しいビジネスを見つけて誰にも疑われることなくサクセスし続けるんだろうなぁ…♥

『カルト・ワイン』感想①

ずんちゃん(桜木みなとさん)、主演東上公演おめでとうございます🎊🎊🎊

東京は6/17~6/26、無事完走なされましたこと、本当に本当に嬉しいです😂

梅田は7/2~7/7、いまだ舞台界隈はコロナ渦中にありますが、どうか無事に駆け抜けられますように…!

 

私は東京15公演中9公演を観劇致しました!

梅田は行けない&配信も都合がつかないので、東京千秋楽がmy楽です…

 

東京建物 Brillia HALLで1階、2階、3階席、

色々な席から拝見しましたが、やはり難儀な劇場だな…と思ってしまいます。

1階、2階席は比較的見やすくかったです!音も聞き取りやすく、作品世界に集中できました。

3階席は…何度来ても慣れません。

まず手すり、安全のため必要なものなのでしょうが、何故あれほどまでに絶妙に邪魔と感じる高さ・太さをしているのでしょうか…笑

次に座席、背もたれがあまりにも真っ直ぐで窮屈、1時間も座っていると身体が痛くなります。

そして音、反響のしすぎなんでしょうね。台詞も歌もぼやけてしまって聞き取れない部分がありました。

動線も、何故あのサイズ感の劇場でエスカレーターが1基ずつなのでしょうか?

劇場への文句が溢れてしまいます😂

今回は1,2階席がS席、3階席がA席として区別化されていたので「まぁ5,000円だし…」と思うこともできましたが、公演によっては一律同じ値段のときもあるとか。

望み薄ですが改築してほしいなぁ~~~

 

作品自体は素晴らしかったです!!!

何度観ても楽しくてわくわくして引き込まれて、あっという間の2時間半でした…♥体感5分

世界一治安が悪いといわれる国で生まれ育った不安定で危うい少年時代から、味覚・嗅覚という自分だけの武器を駆使して偽造ワインで成り上がっていく青年期、一財産築いて登り詰め、そして凋落する男の物語

それを後味のいい純粋に楽しめるエンタメ作品として仕上げる栗田先生…✨

よくぞずんちゃんに詐欺師役を宛てて下さいました栗田先生😂😂あの笑顔なら何を言われたとしてもコロッと騙されてしまう…♥恋愛要素が少なめなことが少し寂しいですが、もえこ(瑠風輝さん)とのバディ物として最高でした♥

記憶、感情を文字に残しておくために全力でネタバレします!

 

  • シエロ・アスール(桜木みなとさん)

オープニングからかっこよすぎました♥

ポスターの白いスーツを着て、足を組んで座る姿の攻撃的なまでのかっこよさ♥♥そして甘い歌声♥♥

オークション会場から突然法廷へと連行され、証言から過去の回想、ホンジュラスへと場面が移っていく…息をつかせない冒頭の場面転換が絶妙です✨

孤児で、生きていく為の手段としてマラスになったシエロ

親友フリオ(もえこ)の父親・ディエゴ(まっぷー/松風輝さん)を殺せと命じられて、でも出来なくて、蹲って泣く姿に胸が痛くなりました…

シエロにとってディエゴは、ただ1人自分のことを見てくれる大人だったんだろうなぁ…息子同然だと話してくれるディエゴの言葉を受けながら、銃を取り出すときの苦悩の表情が胸に迫りました😭

アメリカへ向かう旅路で、濁流から命がけで人助けをした直後にマラスの刺青に気付かれて手の平返しに非難される場面では、何も言い返さず俯いている姿が可哀想で…幸せになってくれと願わずにはいられない、よく出来た脚本だと感じます😂

貨物列車ラ・べスティアの屋根で、雨風に震えるフリオの妹・モニカ(ちっち/美星帆那さん)の肩を抱いて暖めようとする姿はまさにお兄ちゃん😂幼い頃から一緒に過ごした近しい存在なんだと感じられてとても好きなシーンです♥

そのあとのディエゴとのやり取りも素直になれない年頃の息子のようなシエロがとても可愛い♥十字架のネックレスをかけてくれるディエゴがシエロの頭を撫でていくところも大好きです♥

長男のフリオでもなく、病弱な娘モニカでもなく、シエロに「神様がお前を守ってくれるように」と願ってくれるディエゴに泣かされました😂

アメリカに着いて、チャポ(あーちゃん/留依蒔世さん)の荷物を置き引きしようと悪巧みをするシエロ、作中で久々のずんちゃんの笑顔が眩しいです♥両手でチャポの鞄を抱えるシエロと、アイスコーヒーとドーナツのBOXで両手の塞がったミゲル(真白くん/真白悠希さん)の追いかけっこが大変可愛いです♥その後ガンを飛ばし合う2人も大変可愛い♥

チャポがコーヒー1杯飲む時間分、部下の皆さんにしっかりボコボコにされているのに、仕事を世話してやるぞと連絡先をくれるチャポも、どうもと受け取れるシエロも凄い…荒っぽい世界で生きてきた人たちなんだなぁと思います😂

一つ星レストランの皿洗いとして働けるようになってから、アマンダ(はるさく/春乃さくらさん)からテイスティングを教わっている場面では、味の違いを敏感に感じ取れることが面白くて仕方がない!というようなうきうきしたシエロが可愛いです♥

アマンダからはシエロに向けた淡い恋心が見て取れるのですが、シエロはただ近くにいる女の子をからかって構ってみただけといった風情のやり取りもぐっときます笑

アマンダからクリスマスプレゼントにもらったスクリーミング・イーグルというワインが高価と聞いて、モニカの病院代の足しにとチャポに売りに行くのですが、

元手0のワインが2,000$になって、ワインにお金を惜しまず手に入れたがる人たちがいると知って、自分の舌なら味を正確に再現できる、安いワインを混ぜて作って売り付けよう!となる流れが美しすぎます…✨

偽造ワイン作成の場面では、フリオと2人キャッキャした楽しそうな姿が可愛らしいです♥ずんちゃんもえこをはじめ、舞台上の皆さんの笑顔が眩しい♥

チャポには偽造を見抜かれてしまうのですが、そのときの怯えて狼狽えるフリオと腹を括ってふてぶてしいまでのシエロ、2人の対比からそれぞれのバックボーンが垣間見えます😂

モニカの手術代6万$の前借りを条件にチャポのスカウトを受けるシエロ、「チャポ」を「チャポさん」と言い直すときの間、しっかり働けよと頭を撫でられるときの悔しそうな表情が最高です♥♥小切手をフリオに差し出すときの「ん!」にはトトロのカンタくんが脳裏を過ぎりました…笑

フリオと進む道を違えて1人決意を歌い上げるシエロ、表情、歌声、歌詞、振付、音楽、全てが最高です…♥そして1幕ラストの暗転直前の決めポーズ、客席に顔を売らないスタイルがかっこよすぎやしませんか??意味が分からないくらいかっこいい…

 

2幕はカミロ・ブランコとして登場するのですが、初見ではあまりにシエロとカミロが別人で、初対面であるような振舞いをしているチャポにも惑わされ、「あれ、ずんちゃんも兼役だったっけ?それともあーちゃんは今チャポじゃない??」と大混乱しました笑

暫くはカミロのビジュアルが好みすぎてずんちゃんのお顔ばかり見ていたのですが、何度目かの観劇でシエロとチャポの目配せに気が付き、その後の2人の初めましてに改めて「カルトワイン最高だな!」と思いました😂

ブラインドテイスティングに挑戦するシエロの、5品種全て正確と発表された際の「よしっ!」という笑顔が最高に可愛いです♥

オークションからワイン会にかけての爽やかカミロさんが最高すぎます…公式でも『上品な物腰と人懐っこい性格』と書かれているカミロの人物設定ですが、あんなに素敵な人がそこにいたらそりゃ老若男女問わず夢中になってしまう…

ミゲルにお迎えに来てもらった帰りの車中では、ご機嫌シエロが可愛すぎます♥ほんとにさっきまであんなに知的で上品で穏やかに微笑んでいた人…?10年経ってもまだそんなに可愛い顔して笑ってくれるのシエロくん…という感情で胸がいっぱいになります😂ここもアドリブが多く、時折真白くんを翻弄するずんちゃんが本当に楽しそうで、この車中のシーンが大好きでした♥

狂乱のワインオークションにもジャケットを替えすぐにカミロとして登場されますが、ここの周りの人々がカミロ・ブランコ氏について噂しているような歌詞の中で「テキーラの国 メキシコ!」のところで見せてくれるずんちゃんの笑顔が大変可愛い♥真夏の太陽のような笑顔です♥ここの場面ではチャポをボスと呼び、敬語を使うようになったシエロの姿に胸中がざわつきます…10年の間に何があったの…

チャポの昔話の時間、白いスーツを仕立ててもらうの場面で久々の癖毛のシエロ♥カミロとしてのスーツ姿は洗練されて死ぬ程かっこいいというのに、シエロくんは少し姿勢も悪くスーツに着られているような風情に、ずんちゃんの男役力の高さに惚れ惚れします😂

少し乱暴ですがボスに敬語を使いつつも、感情が高ぶるとタメ口が出てしまうシエロ…可愛い♥♥覚悟を決めスーツに袖を通すシエロ、真剣な眼差しで薄く笑う姿があまりにもかっこいい♥♥

チャポの下で最初の数年は工場に篭ってワインを作り続けたということは、カミロとして表舞台に出てくるまで5~7年くらいなのかなと思っています。その間に一流の紳士としての立ち振る舞い、一般以上の教養、膨大なワインの知識を叩き込む…作中で描かれてないけれどもの凄い努力があったのではないでしょうか…シエロがチャポの部下として過ごした10年が気になります😂いつかスピンオフを…笑

ゴールデンハンマー社の試飲会で着ているダークグレーの柄入りのスーツは恐ろしく似合っていて怖いほどかっこいいです…♥フリオとの久々のやり取りでははしゃいだ様子が可愛くて✨その分2人の気持ちのすれ違いが悲しかったです💦

ミラ(五峰様/五峰亜季さん)の誘惑に戸惑いや嫌悪感すら感じる視線の動きから、機嫌を取るような熱っぽい眼差し、再びミラの視界から外れたときの冷たい瞳…ずんちゃんの目の芝居が好きで好きで…よくぞこのシーンを入れて下さいました栗田先生😂娘役さんたちに囲まれて踊るずんちゃんも最高です♥

ここで歌う「もっと浴びせてくれ 俺の価値に釣り合う賞賛を 浴びせてくれ 欲しいだけの夢を作ってやるから」という歌詞がかっこよくてシエロの剥き出しの承認欲求を感じられてとても好きです♥白と金の紙吹雪に包まれるずんちゃんも最高にかっこいい…✨ただ時々口に入ってしまったような様子が見えたので、喉まで入ってしまわないか心配です💦

ミラの自宅に呼び出された場面でも、10年前のフェスでシエロに出会っていたことを指摘されるときの、ミラの違和感を感じ取ったときの視線の動き、核心を突かれた際の瞳の揺れ…台詞がなくても心情が伝わってきます♥ミラに煙草を咥えさせられて、キスシーン…色気が迸っておりました😂

主演のハミングにストーリー的に重要なセリフを重ねるという演出は宝塚作品ではあまり見ないかなと思いますが、とても素敵でした♥オシャレで大好きなシーンです♥

裁判ではチャポへの義理立てか保身か、無表情で黙秘し続けるシエロの、モニカの情報が出てフリオが捜査官に喋ったと気付いたときの表情が…😂「偽造の何がいけないんですか?」と「俺のワインを欲しがったから出品してやった、落札すれば大喜び、美味い美味いと飲んでいたじゃないか!」がとても好きです♥

囚人服で出てくるときのすっきりした表情が素敵です♥オレンジ色のダボダボなつなぎが何だか可愛くてツボでした😂囚人番号が122795♥♥フリオに売上の隠し場所託して、ただでは転ばないぞというラストシーンもカルトワインの好きなところでした♥♥

 

フィナーレはため息のでるようなかっこよさ…♥はるさくにハットを被せて渡すところと、もえこと組むところで頭から肩にかけて撫でる仕草がセクシーで大好きです♥♥

 

大好きなずんちゃんの魅力がこれでもかと詰め込まれたお役、ストーリーでした…♥まだ梅田があるので気が早いですがいつか再演してほしい♥音源も早く欲しいし、スカイステージでの放送も少しも早く…!!欲を言えばBlu-ray/DVDも発売してほしいなぁ…😂