『カルト・ワイン』感想①

ずんちゃん(桜木みなとさん)、主演東上公演おめでとうございます🎊🎊🎊

東京は6/17~6/26、無事完走なされましたこと、本当に本当に嬉しいです😂

梅田は7/2~7/7、いまだ舞台界隈はコロナ渦中にありますが、どうか無事に駆け抜けられますように…!

 

私は東京15公演中9公演を観劇致しました!

梅田は行けない&配信も都合がつかないので、東京千秋楽がmy楽です…

 

東京建物 Brillia HALLで1階、2階、3階席、

色々な席から拝見しましたが、やはり難儀な劇場だな…と思ってしまいます。

1階、2階席は比較的見やすくかったです!音も聞き取りやすく、作品世界に集中できました。

3階席は…何度来ても慣れません。

まず手すり、安全のため必要なものなのでしょうが、何故あれほどまでに絶妙に邪魔と感じる高さ・太さをしているのでしょうか…笑

次に座席、背もたれがあまりにも真っ直ぐで窮屈、1時間も座っていると身体が痛くなります。

そして音、反響のしすぎなんでしょうね。台詞も歌もぼやけてしまって聞き取れない部分がありました。

動線も、何故あのサイズ感の劇場でエスカレーターが1基ずつなのでしょうか?

劇場への文句が溢れてしまいます😂

今回は1,2階席がS席、3階席がA席として区別化されていたので「まぁ5,000円だし…」と思うこともできましたが、公演によっては一律同じ値段のときもあるとか。

望み薄ですが改築してほしいなぁ~~~

 

作品自体は素晴らしかったです!!!

何度観ても楽しくてわくわくして引き込まれて、あっという間の2時間半でした…♥体感5分

世界一治安が悪いといわれる国で生まれ育った不安定で危うい少年時代から、味覚・嗅覚という自分だけの武器を駆使して偽造ワインで成り上がっていく青年期、一財産築いて登り詰め、そして凋落する男の物語

それを後味のいい純粋に楽しめるエンタメ作品として仕上げる栗田先生…✨

よくぞずんちゃんに詐欺師役を宛てて下さいました栗田先生😂😂あの笑顔なら何を言われたとしてもコロッと騙されてしまう…♥恋愛要素が少なめなことが少し寂しいですが、もえこ(瑠風輝さん)とのバディ物として最高でした♥

記憶、感情を文字に残しておくために全力でネタバレします!

 

  • シエロ・アスール(桜木みなとさん)

オープニングからかっこよすぎました♥

ポスターの白いスーツを着て、足を組んで座る姿の攻撃的なまでのかっこよさ♥♥そして甘い歌声♥♥

オークション会場から突然法廷へと連行され、証言から過去の回想、ホンジュラスへと場面が移っていく…息をつかせない冒頭の場面転換が絶妙です✨

孤児で、生きていく為の手段としてマラスになったシエロ

親友フリオ(もえこ)の父親・ディエゴ(まっぷー/松風輝さん)を殺せと命じられて、でも出来なくて、蹲って泣く姿に胸が痛くなりました…

シエロにとってディエゴは、ただ1人自分のことを見てくれる大人だったんだろうなぁ…息子同然だと話してくれるディエゴの言葉を受けながら、銃を取り出すときの苦悩の表情が胸に迫りました😭

アメリカへ向かう旅路で、濁流から命がけで人助けをした直後にマラスの刺青に気付かれて手の平返しに非難される場面では、何も言い返さず俯いている姿が可哀想で…幸せになってくれと願わずにはいられない、よく出来た脚本だと感じます😂

貨物列車ラ・べスティアの屋根で、雨風に震えるフリオの妹・モニカ(ちっち/美星帆那さん)の肩を抱いて暖めようとする姿はまさにお兄ちゃん😂幼い頃から一緒に過ごした近しい存在なんだと感じられてとても好きなシーンです♥

そのあとのディエゴとのやり取りも素直になれない年頃の息子のようなシエロがとても可愛い♥十字架のネックレスをかけてくれるディエゴがシエロの頭を撫でていくところも大好きです♥

長男のフリオでもなく、病弱な娘モニカでもなく、シエロに「神様がお前を守ってくれるように」と願ってくれるディエゴに泣かされました😂

アメリカに着いて、チャポ(あーちゃん/留依蒔世さん)の荷物を置き引きしようと悪巧みをするシエロ、作中で久々のずんちゃんの笑顔が眩しいです♥両手でチャポの鞄を抱えるシエロと、アイスコーヒーとドーナツのBOXで両手の塞がったミゲル(真白くん/真白悠希さん)の追いかけっこが大変可愛いです♥その後ガンを飛ばし合う2人も大変可愛い♥

チャポがコーヒー1杯飲む時間分、部下の皆さんにしっかりボコボコにされているのに、仕事を世話してやるぞと連絡先をくれるチャポも、どうもと受け取れるシエロも凄い…荒っぽい世界で生きてきた人たちなんだなぁと思います😂

一つ星レストランの皿洗いとして働けるようになってから、アマンダ(はるさく/春乃さくらさん)からテイスティングを教わっている場面では、味の違いを敏感に感じ取れることが面白くて仕方がない!というようなうきうきしたシエロが可愛いです♥

アマンダからはシエロに向けた淡い恋心が見て取れるのですが、シエロはただ近くにいる女の子をからかって構ってみただけといった風情のやり取りもぐっときます笑

アマンダからクリスマスプレゼントにもらったスクリーミング・イーグルというワインが高価と聞いて、モニカの病院代の足しにとチャポに売りに行くのですが、

元手0のワインが2,000$になって、ワインにお金を惜しまず手に入れたがる人たちがいると知って、自分の舌なら味を正確に再現できる、安いワインを混ぜて作って売り付けよう!となる流れが美しすぎます…✨

偽造ワイン作成の場面では、フリオと2人キャッキャした楽しそうな姿が可愛らしいです♥ずんちゃんもえこをはじめ、舞台上の皆さんの笑顔が眩しい♥

チャポには偽造を見抜かれてしまうのですが、そのときの怯えて狼狽えるフリオと腹を括ってふてぶてしいまでのシエロ、2人の対比からそれぞれのバックボーンが垣間見えます😂

モニカの手術代6万$の前借りを条件にチャポのスカウトを受けるシエロ、「チャポ」を「チャポさん」と言い直すときの間、しっかり働けよと頭を撫でられるときの悔しそうな表情が最高です♥♥小切手をフリオに差し出すときの「ん!」にはトトロのカンタくんが脳裏を過ぎりました…笑

フリオと進む道を違えて1人決意を歌い上げるシエロ、表情、歌声、歌詞、振付、音楽、全てが最高です…♥そして1幕ラストの暗転直前の決めポーズ、客席に顔を売らないスタイルがかっこよすぎやしませんか??意味が分からないくらいかっこいい…

 

2幕はカミロ・ブランコとして登場するのですが、初見ではあまりにシエロとカミロが別人で、初対面であるような振舞いをしているチャポにも惑わされ、「あれ、ずんちゃんも兼役だったっけ?それともあーちゃんは今チャポじゃない??」と大混乱しました笑

暫くはカミロのビジュアルが好みすぎてずんちゃんのお顔ばかり見ていたのですが、何度目かの観劇でシエロとチャポの目配せに気が付き、その後の2人の初めましてに改めて「カルトワイン最高だな!」と思いました😂

ブラインドテイスティングに挑戦するシエロの、5品種全て正確と発表された際の「よしっ!」という笑顔が最高に可愛いです♥

オークションからワイン会にかけての爽やかカミロさんが最高すぎます…公式でも『上品な物腰と人懐っこい性格』と書かれているカミロの人物設定ですが、あんなに素敵な人がそこにいたらそりゃ老若男女問わず夢中になってしまう…

ミゲルにお迎えに来てもらった帰りの車中では、ご機嫌シエロが可愛すぎます♥ほんとにさっきまであんなに知的で上品で穏やかに微笑んでいた人…?10年経ってもまだそんなに可愛い顔して笑ってくれるのシエロくん…という感情で胸がいっぱいになります😂ここもアドリブが多く、時折真白くんを翻弄するずんちゃんが本当に楽しそうで、この車中のシーンが大好きでした♥

狂乱のワインオークションにもジャケットを替えすぐにカミロとして登場されますが、ここの周りの人々がカミロ・ブランコ氏について噂しているような歌詞の中で「テキーラの国 メキシコ!」のところで見せてくれるずんちゃんの笑顔が大変可愛い♥真夏の太陽のような笑顔です♥ここの場面ではチャポをボスと呼び、敬語を使うようになったシエロの姿に胸中がざわつきます…10年の間に何があったの…

チャポの昔話の時間、白いスーツを仕立ててもらうの場面で久々の癖毛のシエロ♥カミロとしてのスーツ姿は洗練されて死ぬ程かっこいいというのに、シエロくんは少し姿勢も悪くスーツに着られているような風情に、ずんちゃんの男役力の高さに惚れ惚れします😂

少し乱暴ですがボスに敬語を使いつつも、感情が高ぶるとタメ口が出てしまうシエロ…可愛い♥♥覚悟を決めスーツに袖を通すシエロ、真剣な眼差しで薄く笑う姿があまりにもかっこいい♥♥

チャポの下で最初の数年は工場に篭ってワインを作り続けたということは、カミロとして表舞台に出てくるまで5~7年くらいなのかなと思っています。その間に一流の紳士としての立ち振る舞い、一般以上の教養、膨大なワインの知識を叩き込む…作中で描かれてないけれどもの凄い努力があったのではないでしょうか…シエロがチャポの部下として過ごした10年が気になります😂いつかスピンオフを…笑

ゴールデンハンマー社の試飲会で着ているダークグレーの柄入りのスーツは恐ろしく似合っていて怖いほどかっこいいです…♥フリオとの久々のやり取りでははしゃいだ様子が可愛くて✨その分2人の気持ちのすれ違いが悲しかったです💦

ミラ(五峰様/五峰亜季さん)の誘惑に戸惑いや嫌悪感すら感じる視線の動きから、機嫌を取るような熱っぽい眼差し、再びミラの視界から外れたときの冷たい瞳…ずんちゃんの目の芝居が好きで好きで…よくぞこのシーンを入れて下さいました栗田先生😂娘役さんたちに囲まれて踊るずんちゃんも最高です♥

ここで歌う「もっと浴びせてくれ 俺の価値に釣り合う賞賛を 浴びせてくれ 欲しいだけの夢を作ってやるから」という歌詞がかっこよくてシエロの剥き出しの承認欲求を感じられてとても好きです♥白と金の紙吹雪に包まれるずんちゃんも最高にかっこいい…✨ただ時々口に入ってしまったような様子が見えたので、喉まで入ってしまわないか心配です💦

ミラの自宅に呼び出された場面でも、10年前のフェスでシエロに出会っていたことを指摘されるときの、ミラの違和感を感じ取ったときの視線の動き、核心を突かれた際の瞳の揺れ…台詞がなくても心情が伝わってきます♥ミラに煙草を咥えさせられて、キスシーン…色気が迸っておりました😂

主演のハミングにストーリー的に重要なセリフを重ねるという演出は宝塚作品ではあまり見ないかなと思いますが、とても素敵でした♥オシャレで大好きなシーンです♥

裁判ではチャポへの義理立てか保身か、無表情で黙秘し続けるシエロの、モニカの情報が出てフリオが捜査官に喋ったと気付いたときの表情が…😂「偽造の何がいけないんですか?」と「俺のワインを欲しがったから出品してやった、落札すれば大喜び、美味い美味いと飲んでいたじゃないか!」がとても好きです♥

囚人服で出てくるときのすっきりした表情が素敵です♥オレンジ色のダボダボなつなぎが何だか可愛くてツボでした😂囚人番号が122795♥♥フリオに売上の隠し場所託して、ただでは転ばないぞというラストシーンもカルトワインの好きなところでした♥♥

 

フィナーレはため息のでるようなかっこよさ…♥はるさくにハットを被せて渡すところと、もえこと組むところで頭から肩にかけて撫でる仕草がセクシーで大好きです♥♥

 

大好きなずんちゃんの魅力がこれでもかと詰め込まれたお役、ストーリーでした…♥まだ梅田があるので気が早いですがいつか再演してほしい♥音源も早く欲しいし、スカイステージでの放送も少しも早く…!!欲を言えばBlu-ray/DVDも発売してほしいなぁ…😂